五日市街道沿い、成蹊大学のすぐ近くにオープンした 小さなお菓子屋 さん。
パティシエの濱崎和美さんによるジャムと焼菓子のお店「hamaya」さんです。
「きちんと、丁寧に」をコンセプトに、素材選びにも製法にもこだわって作られた商品が並びます。
朝の開店時間にあわせて焼き上げるお菓子達。マドレーヌやスコーン、カヌレなど、その日その時の素材で作るため随時ラインナップはかわります。
注文の際は濱崎さんがとってくださるので、一声かけてくださいねとのこと。
市販の一般的な焼菓子は脱酸素剤が入っていますが、hamayaはそれを使いません。理由は、食感がまったく異なるから。ここにいらしたお客様には焼き立ての本当の美味しさを是非食べていただきたいとの想いからこのようなスタイルで販売しているのだそうです。
この日まず伺ったイチオシは、この時期ならではの果物、杏。
生の杏の皮を1枚1枚丁寧に剥き、手間暇かけて作られたジャムにキャラメル。
ジャムは甘さが程よく、とても食べやすい。キャラメルはねっとりと濃厚ですが、その中にも杏の爽やかな酸味を感じます。どちらも杏の風味や香りがちゃんと生きていて、杏ってこんなに美味しい果物だったのかと気付かされました。
そしてこちらがお店の一番のこだわり、看板商品のマーマレード。
甘夏、だいだい、グレープフルーツ、レモンなど、様々な柑橘類から作ったマーマレードが並びます。
ことにおすすめは、国産かつ無農薬で作られたとても貴重なグレープフルーツ。苦みがありながらも不思議とやさしい甘さを感じるジャムに仕上がっています。
マーマレード作りは、実と皮を別々に処理しなければならないためにとても手間がかかるのですが、
その手間を惜しまずきちんとした工程を踏んで丁寧な仕事をすること。それが美味しくてきれいなマーマレードに仕上げるコツなのだそうです。
そのほかにも季節の旬の果物を使い、一番美味しいところを閉じ込めたジャムがたくさん。ジャムはすべて試食ができますし、濱崎さんに尋ねればジャムの美味しい食べ方も教えてくれますよ。
100円で購入できるクッキー。お手頃価格だから全種類食べたくなってしまいます。シンプルだけれど、だからこそ素材の良さが際立つお菓子は贈り物にも喜ばれること間違いありません。
本当に良いもの、美味しいものを食べていただきたい、とおっしゃっていた濱崎さん。
きちんと丁寧に作ったものは、きちんと美味しい。
そうして作られたhamayaのジャムに焼菓子は、どれも混じりけのないきれいな味がしました。
武蔵野市吉祥寺本町4-25-9 オリーブの庭1階
0422-23-6110
10:00~19:00
定休日 月曜、第2・第4日曜