吉祥寺駅から末広通りを歩くこと約10分。
味のあるイラストが描かれた店頭幕が目を惹くこのお店。中には「菘」の文字。「すずな」と読むんですね。
こちらは1ヶ月ほど前にオープンされた日本料理のお店「菘」さん。
店内は広々と、シンプルで落ち着いた雰囲気。テーブルの間隔も広く、ゆったりとお食事がいただける空間になっています。
最大16名まで入れる半個室も備えており、ご家族やお友達同士の集まりにも最適。おひとり様から大人数のお食事まで使い勝手の良いお店です。
カウンタ-で黙々と作業されているのはこちらの店主の山崎さん。若きご主人が生み出すのは、日本の四季折々の魅力が巧みに表現された料理の数々。
こちらは夜のコースでいただける前菜。
彩り華やかに、まるで「春」がそのままお皿におりてきたかのような、美しい一皿。
(前菜:ホタルイカの酢味噌和え/新じゃがの蕗味噌田楽/桜葉道明寺蒸し/山菜胡麻和え)
煮物の鯛かぶらも春らしい装いです。目でも舌でも、春を存分に堪能できる逸品ばかり。
おすすめは5000円(税別)のコース。先附からデザートまでどれも季節の味がふんだんに盛り込まれた全9品のフルコースで、この価格はとてもリーズナブルです。
お昼ももちろんコース料理をいただけますが、もっと気軽にランチを、という方は御膳メニューをどうぞ。
こちらの「すずな御膳」は、煮物、八寸、口取、小鉢にご飯、香物、お椀が付いて1350円(税込)。ご飯は自由にお替わりできます。
食材の旬を何よりも大切にされているご主人だけあり、一週間ほどで常に新しいメニューが登場します。いつ訪れても新しい味に出会えますよ。
この日のメニューはまさに春一色。
八寸:鰆の幽庵焼き、さくら大根、蕪の葉と独活の金平/小松菜のお浸し/南瓜と行者にんにくの天ぷら
口取:だし巻き玉子/佃煮/自家製切干大根
小鉢のポテトサラダをいただくと、ふわりと桜の香りが。桜の塩漬けを隠し味にしているのだそう。何気ない一品の中にも春らしさを表現されているあたり、このセンスに脱帽です。
そのほか、メインの一皿でお刺身や天ぷらをいただくことも。
こちらは「お刺身御膳」の刺し盛り5種。色々な種類を少しずついただけるのが嬉しいですね。
「天ぷら御膳」はボリューム満点。わかさぎや山菜など、旬の食材を揚げたてでいただけます。
ご主人がこの地にお店を出されたのは偶然の出会いからだったのだそうですが、
いざ蓋を開けてみると、これまで吉祥寺にありそうでなかった「大人の食事が愉しめる和食店」ができたと、ご近所の方から大絶賛。
お客さまの口コミでじわじわとその評判が広まりつつあります。
定食屋ほどラフすぎず、かといって高級料亭のように堅苦しくない。肩肘張らずに訪れることができる、品の良いお店。吉祥寺住民にとっては、まさにこんなお店が欲しかった!という感じなのですね。
地元の方に愛される人気店になる日もそう遠くないかもしれない、そんな予感がする「菘」さんです。
菘
武蔵野市吉祥寺南町2-25-10宮崎ビル101
0422-26-9972
11:30~14:30(L.O.14:00) /17:30~22:00(L.O.21:00)