4年ほど前から、中道通りや昭和通りでたいやきの屋台を出していた
「たいやき そら」をご存じでしょうか。
パリパリの薄皮と、とろりとしたあんが評判のたいやき屋さんです。
10月30日に、満を持して吉祥寺にお店をオープンさせました。
井の頭通りか中道通りを、三鷹方面へ9分ほど。
井の頭通りからだったら、紀伊国屋を通り過ぎて次のブロックにあるクリーニング店を
右折、そうすると、たいやきを焼く香ばしい香りが漂ってきます。
こちらのたいやきは、昔ながらの技法による「一丁焼き」。
店主さんが焼いているところを見せてもらうと、専用の焼型に生地をとろり、
そこにあんこをたっぷりのせて、再び上側にも生地をとろり。
そして、カチャカチャとリズミカルに焼型を返して、
直火であっという間に焼きあげます。
いくつもの焼型を同時進行で、この作業を行います。
手を休めることなく、つねに一つ一つの焼型に気を配っているんですね。
「ほー、すごいなあー」と見とれている間にも、
「すいませーん、たいやき下さーい」とやってくるお客さんが続々。
ご近所の主婦、犬の散歩途中の方、今風男子とお客さんは様々で、
なかには「会社のみんなに配る」と20個も買っていった方も。
オープンしたてのお店とはいえ、長年吉祥寺で屋台を出していたのもあってか
すっかり地域に溶け込んでいます。
焼きあがったばかりのたいやき(160円)をいただきます。
浅いきつね色の香ばしそうな皮に、あんこの甘い香りがたまりません。
割ってみると、瑞々しさを残したとろっとしたあんこが。
これが、こちらのたいやきの大きな特徴。
無農薬の北海道産小豆を使ったあんこを、
このやわらかさにするため絶妙に練り上げます。
固くなると食感がまるで変わってしまい、
やわらかすぎると焼型からこぼれてしまいます。
短時間で焼き上げた薄皮は、カリッと香ばしい食感。
あんこのとろりとした食感と合わさって、これはものすごくおいしい!
あんこがたっぷりだけど、甘さひかえめだからちょうどいいのです。
小豆だけでなく、小麦粉は国産小麦100%、砂糖はビートグラニュー糖と黒糖、
塩は伊豆大島の海水で作った塩と、すべての素材をきちんと選んだものを使用。
たいやきは店内で食べることもできます。
その場合はたいやきSET(540円)を注文しましょう。
たいやきに選べるドリンク付きです。
昭和レトロな感じの小物がそこここに。可愛い~。
町田、自由が丘など色々な街で屋台を出してきたそうですが、
吉祥寺のお客さんには特別なものを感じたそうです。
「街の人が人情深く、いい意味でおせっかいなんです。
この店をオープンした時も、お客さんが自らチラシを配ったりしてくれて」とご主人。
ご主人の真面目な仕事ぶり、奥様のにこやかな接客が心地よく、
応援したくなる素敵なお店「たいやき そら」。
たいやきのおいしさだけでなく、その温かな雰囲気も魅力的でした。
たいやき そら
吉祥寺本町3-10-3
080-2265-1704